「バレーボールのポジション表記が分かりにくい」「たびたび変わって難しい」-。そんな読者の声が弊社運動部に届きました。最近はテレビや雑誌も極力、日本バレーボール協会が統一した「OH」「MB」「OP」の呼称を使うようになっています。チームによっては異なりますが、図表を参考に、ざっくりと内容を解説します。
「OH」は「アウトサイドヒッター」と読みます。「WS(ウイングスパイカー)」「レフト」と呼ばれるポジションです。左右両サイドからスパイクを打つ機会が多く、サーブレシーブなど守備でも貢献します。
「MB」は「ミドルブロッカー」。「センター」のことです。中央からの強打だけでなく、横に流れての移動攻撃(ブロード)、各種クイックなど、多彩な打ち方が魅力です。守備ではブロックの主軸を担います。身長が高い選手を起用するチームが多いです。
「OP」は「オポジット」。6人のローテーションで「セッター」の対角に位置するポジションで、「ライト」の動きをします。戦略上、後衛でもバックアタックを連発する攻撃に特化した「スーパーエース」、攻撃も守備も器用にこなす「ユニバーサル」など、役割によって名称が細分化されています。コートの右側に立つ時間が長く、より広い角度でスパイクが打てる左利きにとって有利とされる一面もあります。
他競技と比べても、バレーボールほどポジション表記が変わっている競技は珍しいです。見慣れるまで時間がかかるかもしれませんが、これからも弊社は「OH」「MB」「OP」を使っていきます。ご理解ください。