原爆を伝える ナガサキ写真展 4

浜口町の(ハ)工場 1945~46年 撮影者不明(米国立公文書館所蔵)

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原爆を伝える ナガサキ写真展 4 浜口町の(ハ)工場 1945~46年 撮影者不明(米国立公文書館所蔵)

2015/07/17 掲載

原爆を伝える ナガサキ写真展 4

浜口町の(ハ)工場 1945~46年 撮影者不明(米国立公文書館所蔵)

浜口町の(ハ)工場 1945~46年 撮影者不明(米国立公文書館所蔵)

長崎平和推進協会写真資料調査部会が所蔵している約5千枚の長崎原爆関連写真は、モノクロがほとんど。惨状を伝えるカラー写真は、2013年度に始まった長崎市の写真資料調査により米国立公文書館で収集した30点余りを合わせ、やっと数十枚。この一枚は昨年の収集作業で発見したカラー写真だが、戦後70年を経て退色は著しく、画像処理を施している。
現在の長崎北郵便局(川口町)付近から金比羅山方面を写したもので、手前に散乱する機械類は三菱長崎造船所の浜口町三菱工業青年学校工場(爆心地から約600メートル)、通称(ハ)(マルハ)工場で使用していた機械類である。遠くに片方の柱を吹き飛ばされ一本柱鳥居となった山王神社の二の鳥居、その左に枝葉が焼けてもぎ取られた被爆クスノキが見える。左端には旧長崎医科大付属医院の廃虚となった建物がある。

被爆70年ナガサキ原爆写真展(長崎平和推進協会、同協会写真資料調査部会、長崎市立図書館主催) 22日~8月3日(午前10時~午後5時、28日は休み)、長崎市興善町の市立図書館多目的ホール。入場無料。