遺影・手記閲覧室 見る者の胸打つ顔、顔…
祈念館には、遺族が登録した犠牲者の氏名・遺影約三千七百人分が収められている。このうち遺影は、写真や絵で寄せられた約二千七百人分。募集は今後も続け、登録数を増やしていく。
遺影は、七台設置された端末のタッチ式画面で検索、閲覧できる。一瞬にして命を奪われた人たち、あるいは被爆し戦後亡くなった人たちの顔、顔…。故人の在りし日の表情や、遺族が懸命に描いた肖像画が、見る者の胸を打つ。
被爆者が書いた手記は製本で読むことができる。長崎分だけで三万件以上。英語、中国語、ハングルなどへの翻訳も順次進める。被爆証言を収録した音声、映像も端末で引き出し可能。被爆者が語る実相、平和を願う叫びが、来館者に迫ってくる。
閲覧室は、地下二階の追悼空間に接した位置。大きな棚には、原爆に関する専門書、写真集などが並ぶ。