はじめまして。長崎県五島市在住の「ヒダッカ」です。
このハンドルネームの由来は分かりますか? ピンと来たなら五島通。実は、五島弁で「おなかがすいた」という意味です。ただ、私も五島暮らし3年目になりますが、いまだに島民から生の「ヒダッカ~」は聞いた事がありません…。
さて今回紹介するのは、五島市富江町山下地区で57年続く老舗スーパー「大河内商店」さん。いかにも「地域密着」を感じさせる店構えです。
山下地区では古くから、ソバ栽培やそば打ちが盛んで、地域の小学校でも毎年、そば打ち体験行事が開かれています。大河内商店さんは8年前から、地元伝統のそばの製造、販売を始めたそうです。
こちらのテークアウトメニューは4種類。2年ほど前、店内に飲食スペースを設置されましたが、新型コロナウイルス対策で現在は休止中です。テークアウトの他には、通販サイト(https://ookouti.jimdofree.com/)で全国発送もされています。
▽椿そば(500円)
▽鯖だし五島うどん(400円)
▽あごだし豚丼(500円)
▽島チャーシュー丼(680円)
今回は「椿そば」を購入しました。通常なら、できたてをテイクアウト容器に入れていただけるのですが、私の自宅がお店から遠いということもあり、冷凍されたそばとだし汁のセットをお持ち帰り。
…と店を後にしようとすると、店長の大河内さんが「これも食べてみて」と豚丼とチャーシューを1パックずつプレゼントしてくれました。ありがとうございます! 味はしっかり伝えますm(_ _)m
ちなみに通販だと、今回購入した(または、いただいた)商品と同様に冷凍で送られてきます。
さて、大河内商店さん一押しの「椿そば」をいただきます。だし汁のパックを湯煎で温め、そばを熱湯で軽く湯がいて完成。何とも簡単。忙しい方にもぴったりです。
だし汁には、ニンジンやシイタケ、ゴボウがごろごろ。一番の特徴は、大きめほぐした焼きサバも入っていることです。山下地区の伝統で、サバをまるごと焼き上げて、野菜と一緒に煮込んでだしを取っているそう。
だし汁はやや甘めの味付けで、香ばしい匂いがたまりません。日常生活で「滋味あふれる」という言葉を使う機会はあまりありませんが、まさにこのだし汁にぴったりの表現!サバやシイタケを噛みしめると、じゅわっとうま味があふれてきます。
そばは、そば粉と小麦粉が7対3の手打ち麺。やや太めの食べ応えのある麺で、こちらも美味しいだし汁を吸っています。
そして、五島産の豚バラ肉を煮込んだ「あごだし豚丼」。冷凍パックは、電子レンジで加熱調理できます。こちらは黒糖が入っているそうでやや甘めの味付け。じっくり煮込まれているけれど、玉ねぎはシャキッと食感も残っていて、豚肉は旨味たっぷり。たれはとろっとしていて、ご飯によく絡みます。
最後も、いただいた「島チャーシュー 」。こちらも湯煎で温めました。かぶりつきたい気持ちを抑え、上品に切り分けます…。口の中で、ぷるぷるの肉がとろけます。からしを付けても、さらに肉のうま味が引き立ちます。酒のつまみにもぴったり!
どの商品も、どこか懐かしい味ですが、家庭ではなかなか出せないプロの味。テークアウトや通販で、試してみては。
※5月15日の長崎新聞9面でも紹介させていただいています