佐世保の商業シンボルの一つとして親しまれてきた佐世保玉屋(佐世保市栄町)が9日、6月末での一時閉館を明らかにした。閉館を巡っては、昨春も持ち上がり「やはり閉まるのか」と関係者の一人。田中丸弘子社長は再開発を進める意欲を示したものの、具体的な計画は示さず、市民には「方向性が見えず心配」「再生に期待したい」との思いが交錯した。
「商店街全体の買い物客の減少につながるのではないか」。させぼ四ケ町商店街協同組合の川尻章稔理事長は一時閉館の影響を懸念する。入居テナントの関係者は「営業には安心感が必要。お得意さまも今後を心配しており、閉館後も継続して取引ができる環境を整えてほしい」と求めた。
「にぎわっていた昔の玉屋が懐かしい」。ある商店街関係者はそう口にしながら「昨年、閉館する話もあり、方向性が見えてこない。再開発には事業費もかかり、今後が心配」と指摘した。市の担当課は「再開発が民間による立て替えなのか、行政も関わる町づくりとなるのかつかめていない」とし、今後の動向を注視した。
洋服や贈答品の買い物で利用しているという市内の70代女性は「店舗が少なくなって福岡まで足を運ぶこともある。ないと困る」と閉館を残念がった。40代女性は「再開発で買い物や飲食を楽しめる場所になってほしい」と期待を寄せた。
老朽化している建物を巡っては、市が2017年から耐震改修促進法に基づく報告義務を求めてきた。佐世保玉屋は過去4回応じず、5回目は売り場面積を基準未満に抑えることで報告義務から免れた。市は今月4日に報告命令を取り下げたという。
「商店街全体の買い物客の減少につながるのではないか」。させぼ四ケ町商店街協同組合の川尻章稔理事長は一時閉館の影響を懸念する。入居テナントの関係者は「営業には安心感が必要。お得意さまも今後を心配しており、閉館後も継続して取引ができる環境を整えてほしい」と求めた。
「にぎわっていた昔の玉屋が懐かしい」。ある商店街関係者はそう口にしながら「昨年、閉館する話もあり、方向性が見えてこない。再開発には事業費もかかり、今後が心配」と指摘した。市の担当課は「再開発が民間による立て替えなのか、行政も関わる町づくりとなるのかつかめていない」とし、今後の動向を注視した。
洋服や贈答品の買い物で利用しているという市内の70代女性は「店舗が少なくなって福岡まで足を運ぶこともある。ないと困る」と閉館を残念がった。40代女性は「再開発で買い物や飲食を楽しめる場所になってほしい」と期待を寄せた。
老朽化している建物を巡っては、市が2017年から耐震改修促進法に基づく報告義務を求めてきた。佐世保玉屋は過去4回応じず、5回目は売り場面積を基準未満に抑えることで報告義務から免れた。市は今月4日に報告命令を取り下げたという。