今年で30回目の節目を迎える「長崎ランタンフェスティバル」(29日~2月12日)。年によっては集客数が100万人を超える冬の一大イベントに育ったが、今年は物価高や円安が影を落とし、“顔”となるメインオブジェの新調を断念した。中華街関係者や長崎市、長崎商工会議所などでつくる実行委は「100年続く祭り」(張仁春幹事長)に向け、持続可能な開催方法を模索している。
実行委によると、例年の開催予算は1億3千万円程度。例えば、期間中の点灯に必要な電気代は200万円以上で、毎年の修繕なども必要になる。昨年はちょうちんが突風で飛ばされたり破損したりする被害があり、今年は新たに約千個(約400万円)の買い足し費用がかかった。
近年は円安に伴う物価高が開催費を圧迫する。メインオブジェは第2回(1995年)からほぼ毎年、その年の干支(えと)にちなんだものを海外に発注して作ってきた。デザインなどによって変わるが、1基の制作費は「数百万円」(関係者)。張幹事長は14日の会見で、今年は「円安で新型コロナ禍前の1・5倍くらいの値段」と明かした。
実行委は「経費削減」と「財源確保」に取り組んでいる。新調したメインオブジェを例年設置する湊公園には、2017年に作った「百鳥(バイニャオ)」を“再登板”させる。浮いた予算はちょうちんの補修などに回した他、老朽化したオブジェの一部は修繕や更新せずに設置を見送った。
新たな資金確保策として昨年度から、ふるさと納税制度を活用し、オブジェの修繕や新規制作などに必要な費用を募っている。県内の協賛企業の開拓にも取り組み、来年はメインオブジェの新調を目指す。実行委は「皆さんからの志を基にしたスキームをつくり、持続可能な形にしたい」としている。
実行委によると、例年の開催予算は1億3千万円程度。例えば、期間中の点灯に必要な電気代は200万円以上で、毎年の修繕なども必要になる。昨年はちょうちんが突風で飛ばされたり破損したりする被害があり、今年は新たに約千個(約400万円)の買い足し費用がかかった。
近年は円安に伴う物価高が開催費を圧迫する。メインオブジェは第2回(1995年)からほぼ毎年、その年の干支(えと)にちなんだものを海外に発注して作ってきた。デザインなどによって変わるが、1基の制作費は「数百万円」(関係者)。張幹事長は14日の会見で、今年は「円安で新型コロナ禍前の1・5倍くらいの値段」と明かした。
実行委は「経費削減」と「財源確保」に取り組んでいる。新調したメインオブジェを例年設置する湊公園には、2017年に作った「百鳥(バイニャオ)」を“再登板”させる。浮いた予算はちょうちんの補修などに回した他、老朽化したオブジェの一部は修繕や更新せずに設置を見送った。
新たな資金確保策として昨年度から、ふるさと納税制度を活用し、オブジェの修繕や新規制作などに必要な費用を募っている。県内の協賛企業の開拓にも取り組み、来年はメインオブジェの新調を目指す。実行委は「皆さんからの志を基にしたスキームをつくり、持続可能な形にしたい」としている。