長崎大の新拠点「NUTIC」 スタジアムシティに開設、データ活用など発信へ

2024/10/19 [11:57] 公開

NUTICで開かれた施設の内覧会=長崎市、長崎スタジアムシティ

NUTICで開かれた施設の内覧会=長崎市、長崎スタジアムシティ

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長崎スタジアムシティ(長崎市幸町)に新たに設けられた先進スマートキャンパス「長崎大学テクノロジーイノベーションキャンパス(NUTIC=ニューティック)」のオープンセレモニーと内覧会が18日、開かれた。
 大石賢吾知事や鈴木史朗長崎市長、行政、産業界関係者ら約80人が出席。永安武学長は「さまざまなテクノロジーや知見を融合し、長崎のイノベーションの拠点となるように、みなさんと共につくり上げていきたい」とあいさつした。
 NUTICはオフィスビル(ノース)4階の約1800平方メートル。データサイエンスや人工知能(AI)、映像音響メディアなどが専門の教員7人の研究室が、11月上旬までに文教キャンパス(長崎市文教町)から移る。
 担当副学長の髙田英明教授が概要について説明。データ活用やデジタル化の先端的な取り組みを発信し、立地の良さを生かして企業と学生・教員とがつながる場を目指し「『産業界への出島』的な役割を果たす」と話した。
 産学官連携活動の一つとして「長大データバンク」が立ち上げられた。スマートフォンの位置情報から推計した人流データやバス主要ルートのドライブレコーダー映像を提供してもらい、大学の強みである研究・分析力を生かして、まちづくりなどの社会課題解決を図る。
 フロアの一角には「スマート就職支援コーナー」を設置。文教キャンパスの就職支援担当者と情報通信技術(ICT)で結び、学生・院生は画面越しに相談ができる。ほかに社会人向けIT先端技術応用講座事務局などが置かれる。