AI活用した開発拠点に リコーITソリューションズ長崎事業所が開所 4年間で55人の雇用を計画

長崎新聞 2025/04/08 [12:15] 公開

テープカットで長崎事業所の開所を祝う関係者=長崎市、長崎駅前電気ビル

テープカットで長崎事業所の開所を祝う関係者=長崎市、長崎駅前電気ビル

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事務機器大手リコー(東京)のグループ会社、リコーITソリューションズ(横浜市)の長崎事業所が長崎市御船蔵町の長崎駅前電気ビルに入居し3日、野水泰之社長や県、同市、大学関係者ら約30人がテープカットなどで開所を祝った。技術職を中心に年度内に17人、4年間で55人を雇用する計画。県産業振興財団などの誘致活動を受けて進出を決めた。

 同社はグループ社内のITシステムや企業向けの業務支援アプリケーション、プラットフォームの開発・提供を手がける。長崎事業所では、企業向けに提供する人工知能(AI)技術を活用したアプリケーションの開発などを担う予定。

 同事業所は広さ約500平方メートル。昨年、準備室を設置し、ガス灯をイメージした照明やれんが柄の壁紙など従業員の意見を取り入れて長崎らしい内装にしたという。県立大情報システム学部出身で昨春から同社に勤務する本多鈴さんは「希望する仕事を地元でできるので本当にうれしい。意見を聞き入れてもらいイメージ通りのオフィスになった」とほほ笑んだ。

 野水社長はあいさつで「高専や大学など長崎のIT人材供給能力の高さに目を付けた。長崎がIT開発拠点としてこれからAI、ロボットなどの産業を作っていくと信じている」と述べた。