「じいじ、ばあば!だまされないで」 長崎・諫早の園児、詐欺被害の防止へ手紙

2024/09/05 [11:05] 公開

習いたての平仮名で手紙を書く園児=諫早市、鎮西学院幼稚園

習いたての平仮名で手紙を書く園児=諫早市、鎮西学院幼稚園

大きい写真を見る
「敬老の日」を前に、ニセ電話詐欺などの被害を防止しようと、長崎県諫早市西栄田町の認定こども園鎮西学院幼稚園(原田裕子園長)の園児が4日、「お手紙作戦」で祖父母に注意を呼びかけた。
 諫早署が、幅広い世代の防犯意識向上を目的に初めて実施。生活安全課の福田純也さんが「大切なお金を取っていく悪い人たちから、皆がおじいちゃんやおばあちゃんを守ってほしい」とあいさつ。年長児26人が、習いたての平仮名で「いつもありがとう」などと書き、県警のシンボルマスコット「キャッチくん」のイラストに色を塗るなどして手紙をつづった。
 「おかねをぬすまれないように」と書いた中村洸太ちゃん(6)は「じいじとばあばが悪い人にだまされないように書いた。(手紙を)見てくれたらうれしい」と笑顔で話した。
 手紙は各家庭に持ち帰り、家族を通して祖父母に届けられる。同署は6日、久山町の認定こども園西諫早幼稚園でも同作戦を実施する。
 同署によると、管内の今年1月から7月末までのニセ電話詐欺被害の認知件数は6件、被害額は769万円、交流サイト(SNS)型投資・ロマンス詐欺は1件、約750万円。