ピース文化祭まで1年 カウントダウンボード除幕 周知、機運盛り上げ 長崎

2024/09/15 [11:30] 公開

カウントダウンボードを除幕する関係者。この後、ボードは県庁1階エントランスホールに設置された=長崎市、出島表門橋公園

カウントダウンボードを除幕する関係者。この後、ボードは県庁1階エントランスホールに設置された=長崎市、出島表門橋公園

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来秋、長崎県で開催される「ながさきピース文化祭2025」の開幕まで1年となった14日、国内最大の芸術・文化の祭典に向けカウントダウンが始まった。長崎市江戸町の出島表門橋公園で、障害のある人らが絵柄をデザインしたカウントダウンボードの除幕式があり、県庁とJR長崎駅、佐世保駅、長崎空港の4カ所に順次設置し、大会の周知と機運を盛り上げていく。
 「ピース文化祭」は、天皇皇后両陛下が出席される第40回国民文化祭と第25回全国障害者芸術・文化祭の統一名称。両文化祭の開催は本県では初となる。
 カウントダウンボードは高さ約180センチ、幅約90センチ。絵柄は4カ所とも異なり、佐世保市の就労継続支援B型事業所「MINATOMACHI FACTORY(ミナトマチファクトリー)」所属のアーティスト4人が制作した。
 この日お披露目されたボードは県庁設置用。4人のうち佐世保市の前田泰佑さん(38)が手がけ、愛らしいキャラクターが書道など文化に親しむ姿を描いてある。前田さんは「長崎の文化とそれを楽しむ人々が渦のようにまざり合って新たな文化が発展していくイメージを表現した。採用され、とても光栄。今後の制作の励みになる」と話した。
 除幕式は長崎北保育園の園児ら約80人の龍踊りで幕開け。大石賢吾知事は「文化、芸術の魅力だけでなく、本県の特色ある歴史や観光素材をしっかり発信していく必要がある」とあいさつ。県のマスコット「がんばくん」「らんばちゃん」のピース文化祭用法被を披露した後、関係者で除幕。ボードに開幕日までの残り日数「365」が点灯した。
 「ピース文化祭」は来年9月14日~11月30日に開催。県実行委や県が主催する開閉会式をはじめ、平和をテーマにしたシンポジウムなど「コア事業」9件、県美術館開館20周年記念展覧会など「地域文化発信事業」11件、「障害者交流事業」5件のほか、市町実行委などが主催する音楽イベントなど「地域文化発信事業」135件、全国吟詠剣詩舞道祭など全国規模の「分野別交流事業」23件など計185の事業を行う。今月6日、文化庁の実行委で実施計画が承認された。