「道の駅ひまわり」サテライトオフィス問題 調査特別委が初会合 現地も視察

2024/07/30 [11:44] 公開

事業が頓挫した現場を視察する委員=南島原市、道の駅ひまわり

事業が頓挫した現場を視察する委員=南島原市、道の駅ひまわり

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長崎県南島原市深江町の道の駅「ひまわり」のサテライトオフィス事業が頓挫した問題で、市議会調査特別委員会(林田久富委員長)は29日、初会合を開いた。関係部局や事業者、施工会社への聞き取り、資料の精査などを通じて実態解明を目指すとしている。
 特別委は市議9人で構成。冒頭、市の山口篤弘地域振興部長や上田敬昭商工観光課長らが経緯を説明した後、個人名を取り扱うことなどを理由に非公開になった。複数の委員によると▽工事開始前に9千万円もの補助金をなぜ「概算払い」したのか▽誰が最終決定したのか-など市側の見解をただした。
 終了後、複数の委員が現地視察し、取材対応した隈部和久副委員長は「予断を持たず、関係者から事情聴取し事実を積み上げていく」と話した。市によると、事業者には9月2日を期限に返還を求めている。
 傍聴に訪れた同市布津町の団体職員、伊見毅さん(65)は「9千万円は市民の血税。きちっとオープンにして議論すべき」と要望していた。