今週末の大学入学共通テストを皮切りに受験シーズンが本格化する中、長崎県内ではインフルエンザが猛威を振るっている。県は昨年12月下旬に流行警報を発表し継続中。感染症に詳しい長崎大学病院の森内浩幸教授(小児科)は、受験生や家族らに「この試験までは」などと期間を決めての徹底した感染対策や、感染が疑われる場合の休養などを呼びかけている。
県が定点把握している70医療機関で、昨年12月30日から1週間のインフルエンザの報告数は3192人。その前週は1医療機関当たりの報告数が82・27人で、1999年以降で最も多かった。森内教授によると、休日当番医や夜間診療にも患者が押し寄せ、検査キットや治療薬が不足している状態と言う。
教授によると、今シーズン流行しているインフルエンザA型のH1N1は「2009年に世界的に大流行したウイルスの子孫」。最後にはやったのは19年で、昨シーズンは香港型のH3N2が中心だった。国立感染症研究所の調査ではH1N1に対する抗体保有率はどの年齢層も低いとされ、感染が懸念される。
今月下旬以降、県内の公立高入試なども始まる。森内教授は睡眠不足や精神的なストレスが基礎免疫力を落とすため、受験生は「普段の自分よりもかかりやすく、いつもより重症化する状態」と自覚することが大切とした。密になりやすい家庭内では「『この試験までは』とゴールを決めて(対策徹底を)頑張ることが有効」と強調した。
予防策としては定期的な換気や、通学・通勤時など人混みでの不織布マスク着用、ワクチンの早めの接種を挙げた。「これさえすれば絶対大丈夫ということはないが、いくつか対策を組み合わせれば少しずつ効果を上げられる」と訴えた。
症状が出た場合は、感染を広げないためにも「感染を疑い、外に出ずに休むことを徹底する」ことを勧めた。無理をして診察に行っても待機で体力を消耗したり、別のウイルスを持ち帰ったりするリスクもあると指摘。基礎疾患がなく普段健康なら「体を休めることが治すのに一番プラスになる」とした。
ただし高齢者や妊婦、基礎疾患のある人などリスクが高い場合は「一刻も早く診断して、薬をすぐに使うことで重症化を防ぐことが期待できる」と、早めの受診を呼びかけた。
新型コロナウイルスの報告数も増加傾向。ウイルス自体が変化している上に、ウイルスが安定しやすい低温乾燥状態で、冬場は3密(密閉、密集、密接)になりやすい。「いつはやっても不思議じゃない」と警戒を促した。
県が定点把握している70医療機関で、昨年12月30日から1週間のインフルエンザの報告数は3192人。その前週は1医療機関当たりの報告数が82・27人で、1999年以降で最も多かった。森内教授によると、休日当番医や夜間診療にも患者が押し寄せ、検査キットや治療薬が不足している状態と言う。
教授によると、今シーズン流行しているインフルエンザA型のH1N1は「2009年に世界的に大流行したウイルスの子孫」。最後にはやったのは19年で、昨シーズンは香港型のH3N2が中心だった。国立感染症研究所の調査ではH1N1に対する抗体保有率はどの年齢層も低いとされ、感染が懸念される。
今月下旬以降、県内の公立高入試なども始まる。森内教授は睡眠不足や精神的なストレスが基礎免疫力を落とすため、受験生は「普段の自分よりもかかりやすく、いつもより重症化する状態」と自覚することが大切とした。密になりやすい家庭内では「『この試験までは』とゴールを決めて(対策徹底を)頑張ることが有効」と強調した。
予防策としては定期的な換気や、通学・通勤時など人混みでの不織布マスク着用、ワクチンの早めの接種を挙げた。「これさえすれば絶対大丈夫ということはないが、いくつか対策を組み合わせれば少しずつ効果を上げられる」と訴えた。
症状が出た場合は、感染を広げないためにも「感染を疑い、外に出ずに休むことを徹底する」ことを勧めた。無理をして診察に行っても待機で体力を消耗したり、別のウイルスを持ち帰ったりするリスクもあると指摘。基礎疾患がなく普段健康なら「体を休めることが治すのに一番プラスになる」とした。
ただし高齢者や妊婦、基礎疾患のある人などリスクが高い場合は「一刻も早く診断して、薬をすぐに使うことで重症化を防ぐことが期待できる」と、早めの受診を呼びかけた。
新型コロナウイルスの報告数も増加傾向。ウイルス自体が変化している上に、ウイルスが安定しやすい低温乾燥状態で、冬場は3密(密閉、密集、密接)になりやすい。「いつはやっても不思議じゃない」と警戒を促した。