長崎ペンギン水族館(長崎市宿町)は、コガタペンギンの親鳥が自らひなを育てる「自然育雛(いくすう)」に成功したと明らかにした。1月に生まれた2羽がすくすくと成長している。これまで他の種類では成功していたが、コガタペンギンでの成功は同館で初めて。
コガタペンギンは、南半球のオーストラリアやニュージーランドなど温暖な土地に住む小さなペンギン。同館では2006年から飼育している。
飼育展示課ペンギン担当の山口あゆ美さん(25)によると、コガタペンギンは体調管理が難しくストレスの影響を受けやすい繊細な種類。これまで同館では人の手で育てる「人工育雛」で繁殖していた。過去に自然育雛に挑戦したことはあるが、ひなが死ぬなどして成功していなかった。
今回は巣箱の温度管理を工夫したほか、人の手に触れる機会を従来よりも減らすなどして自然に近い環境を整備。親鳥が自らひなにエサを与えたり、体を温めたりして2羽とも親鳥と同じ体重800グラムほどに成長した。このため、同館は自然育雛に成功したと判断した。
山口さんは「飼育下でも自然本来の姿を再現できたのは、動物福祉の観点からもよかった。4月以降ぐらいには、ひなの一般公開ができるのでは」と話している。
コガタペンギンは、南半球のオーストラリアやニュージーランドなど温暖な土地に住む小さなペンギン。同館では2006年から飼育している。
飼育展示課ペンギン担当の山口あゆ美さん(25)によると、コガタペンギンは体調管理が難しくストレスの影響を受けやすい繊細な種類。これまで同館では人の手で育てる「人工育雛」で繁殖していた。過去に自然育雛に挑戦したことはあるが、ひなが死ぬなどして成功していなかった。
今回は巣箱の温度管理を工夫したほか、人の手に触れる機会を従来よりも減らすなどして自然に近い環境を整備。親鳥が自らひなにエサを与えたり、体を温めたりして2羽とも親鳥と同じ体重800グラムほどに成長した。このため、同館は自然育雛に成功したと判断した。
山口さんは「飼育下でも自然本来の姿を再現できたのは、動物福祉の観点からもよかった。4月以降ぐらいには、ひなの一般公開ができるのでは」と話している。