長崎くんちで「庭先回り」 踊町が商店や民家巡る 市民ら「長崎人の血が騒ぐ」

2024/10/09 [09:56] 公開

庭先回りをする万才町の踊り子ら=長崎市油屋町

庭先回りをする万才町の踊り子ら=長崎市油屋町

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長崎の秋を彩る「長崎くんち」中日(なかび)の8日、踊町7カ町は長崎市の八坂神社(鍛冶屋町)や中央公園(賑町)で奉納踊りをした後、商店や民家を巡る「庭先回り」に繰り出した。市民や観光客らは足を止め、写真を撮るなどして長崎の伝統文化を楽しんだ。
 万才町はあでやかな着物姿の女性が本踊(ほんおどり)を披露。アンコールを意味する「ショモーヤレ」のかけ声が街中に響いた。踊り子の龍造寺柚稀子さんの同級生という同市の会社員、古賀美穂さん(29)は「すてきな踊りですごいなと思った。かけ声を聞くと長崎人の血が騒ぐ」と笑顔。同市戸町1丁目の主婦、山田奈保さん(49)は「全ての町の演(だ)し物を見てきた。やはり、くんちはわくわくする」と話した。
 9日の後日(あとび)は、各踊町がお旅所(元船町)と諏訪神社(上西山町)で奉納踊りを披露。午後1時からは、お旅所から諏訪神社に3基のみこしが帰る「お上り」がある。