給食費の無償化、新年度から中2に拡大 佐世保市が検討…2026年度に全学年目指す

2025/01/31 [11:30] 公開

長崎県佐世保市の宮島大典市長は30日の定例会見で、市立中3年生で実施している給食費の無償化について、新年度から対象を2年生にも拡大する考えを示した。「今、その方向で検討している」と述べた。
 市教委は、本年度から始まった無償化を巡り、中学3年から順次、対象学年を拡大し、2026年度に全学年での無償化を目指すスケジュール案を示している。宮島市長は新年度予算の柱となる事業を問われ、給食費無償化の拡大と不妊治療に関する市独自の補助の拡大に言及。九十九島の地域資源を生かした観光開発やまちづくりなどにも取り組んでいく考えを示した。
 今月1日現在の市の推計人口が73年ぶりに23万人を下回ったことについては「厳粛に受け止めたい」としながら「人口減少に歯止めをかけるため、少子化のスピードを緩める施策や市外への転出抑制、市内への転入促進の施策を進めていく」とした。