京都三大祭りの一つ、葵祭のヒロインとなる第67代「斎王代」に14日、和楽器「箏」などで奏でる「地歌箏曲」の演奏家で、東京芸術大大学院生の山内彩さん(25)=東京都=が選ばれた。葵祭行列保存会が発表した。5月15日に京都御所から上賀茂神社へ向かう行列で、平安装束をまとい中心的な役割を務める。
山内さんは京都市出身。東京芸大大学院音楽研究科に在籍しながら、プロとしても活動する。赤色の振り袖姿で記者会見に臨み「未来に伝統をつなげていく責任を持って、心を込めて務めさせていただきたい」と抱負を語った。
葵祭は上賀茂、下鴨両神社の例祭で、王朝絵巻さながらに練り歩く行列が見どころ。