富士山に「農鳥」お目見え 春の風物詩、山梨

共同通信 2025/04/25 [16:10] 公開

富士山にお目見えした春の風物詩「農鳥」(円内)=25日午前、山梨県富士吉田市から撮影

富士山にお目見えした春の風物詩「農鳥」(円内)=25日午前、山梨県富士吉田市から撮影

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 富士山に25日、残雪が羽ばたく鳥のように山肌に浮かび上がる春の風物詩「農鳥」がお目見えした。山梨県側の7、8合目に解け残った雪で見える現象。地元では田植えや農作業を始める時期の目安として伝わる。

 山梨県富士吉田市によると、例年より早く、2024年と同じ日の出現となった。今年は4月中旬以降、暖かい日が続き、雪解けが進んだ。

 市の担当者は「今年は輪郭がくっきりして、かわいらしい印象。多くの場所から見えるので、お気に入りの写真スポットを見つけてほしい」と話した。農鳥は天候次第で、早ければ数日程度で消えてしまうという。