自民総裁に石破茂氏 「経験豊富」「地方に精通」 長崎県選出の議員ら期待

2024/09/28 [10:02] 公開

自民党新総裁に石破茂氏が選出された27日、長崎県選出の党所属国会議員らは新たなリーダーに「経験豊富」「地方に精通している」と期待を寄せた。党県連では党員・党友票の開票作業があり、県内は投票総数の3割を占めた高市早苗氏がトップだった。
 旧岸田派の金子容三衆院議員(長崎4区)、古賀友一郎、山本啓介両参院議員は、同じ派閥だった林芳正氏に投票。決選で金子、山本両氏は石破氏を選んだ。 金子氏は「地域経済や1次産業、安全保障などで経験・知見が豊富」と評価。山本氏は「国内外の重要政策に取り組んで」と望んだ。古賀氏は「党がまとまっていくことが重要」として決選の投票先を明かさなかった。
 高市氏を応援した加藤竜祥衆院議員(長崎2区)は「決定は決定。党が生まれ変わる契機となるよう新総裁を支えたい」と語った。
 県連によると、県内では党員・党友2万3785人に投票用紙を郵送。投票総数は1万2630票で、投票率は53・1%だった。
 各候補の得票は高市氏が3787票、石破氏が3607票で接戦。林氏が2122票、小泉進次郎氏が1955票で続いた。以下▽上川陽子氏347票▽小林鷹之氏303票▽加藤勝信氏186票▽茂木敏充氏163票▽河野太郎氏131票。無効票は29だった。
 前田哲也幹事長は「(予想より)高市氏の票が伸びた印象。女性票が集まったのでは」と分析。石破氏については「地方をよく知っている方。心強い」と話した。
 自民と連立政権を組む公明党県本部の宮本法広幹事長は「能登半島の災害支援など防災対策に期待。政治とカネの問題に真摯(しんし)に向き合ってほしい」と求めた。