50回目の節目記念 長崎県県書道展が開幕 墨の美を堪能

長崎新聞 2025/04/23 [11:50] 公開

「第50回記念県書道展」が県美術館県民ギャラリーで開幕。漢字、かな、近代詩文など6部門の力作が並んでいる=長崎市出島町

「第50回記念県書道展」が県美術館県民ギャラリーで開幕。漢字、かな、近代詩文など6部門の力作が並んでいる=長崎市出島町

  • 「第50回記念県書道展」が県美術館県民ギャラリーで開幕。漢字、かな、近代詩文など6部門の力作が並んでいる=長崎市出島町
  • テープカットで開幕を祝う関係者=長崎市、県美術館
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長崎県内最大の書道公募展「第50回記念県書道展」(長崎新聞社主催)が22日、長崎市出島町の県美術館県民ギャラリーで開幕した。初日から多くの愛好家らでにぎわい、最高賞の長崎新聞社大賞受賞作をはじめとする作品一つ一つの墨の美を堪能した。

 漢字、かな、近代詩文、少字数、篆刻(てんこく)、前衛の全6部門。名誉会員から一般公募まで774点の応募があり、長崎展前期(27日まで)では277点を展示している。来場者は線の太細や墨の濃淡、余白のバランスなど、それぞれの作品の表情を楽しんでいた。
 開場式には約100人が参加。主催者を代表し、同展会長の徳永英彦長崎新聞社社長が「県書道展は6部門が書道芸術の普及、向上という1点で団結し、1976年に創設した。第50回を迎えられたのは、会員の皆さまと県民のご支援のたまもの」と謝辞を述べ、来賓らのテープカットで開幕を祝った。
 続いて同展の梅本耿石副会長が大賞受賞者6人と対話形式で作品を解説。受賞者は「重厚な線になるよう心がけた」「イメージに合う墨色を出すのに苦労した」と制作を振り返り、「これからもいろいろな文字を勉強し続けたい」など抱負を語った。
 長崎展の中期は4月29日~5月4日、後期は同6~11日に県美術館、佐世保展は同29日~6月1日、佐世保市島瀬町の島瀬美術センターで開催。関連企画の高校生作品展示は長崎展のみ実施し、中期と同時期に県美術館で開催。第50回展を記念した揮毫(きごう)会は5月4日に同館で開く。いずれも入場無料。表彰式は同11日、長崎市茂里町のベネックス長崎ブリックホールで開く。