米「相互関税」第2弾90日停止 発動直後、一律10%継続

共同通信 2025/04/10 [13:32] 公開

米ホワイトハウスで記者団に話すトランプ大統領=9日、ワシントン(ゲッティ=共同)

米ホワイトハウスで記者団に話すトランプ大統領=9日、ワシントン(ゲッティ=共同)

  • 米ホワイトハウスで記者団に話すトランプ大統領=9日、ワシントン(ゲッティ=共同)
  • 2日、ホワイトハウスで「相互関税」の導入を発表するトランプ米大統領(AP=共同)
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 【ワシントン、北京共同】トランプ米大統領は9日、「相互関税」として発動した措置のうち、第2弾の上乗せ分を90日間停止すると発表した。SNSに投稿した。5日に導入した10%の一律関税は継続する見通しで、日本への関税は自動車などを除いて24%とされていたが10%となる。中国に対する追加関税は上乗せし「関税を125%に引き上げ、即時に発動する」と明らかにした。中国は相互関税への報復措置を10日発動した。

 相互関税の上乗せ措置は9日未明に発動したばかり。発動直後での大きな方針転換となり、各国が翻弄される展開が続きそうだ。トランプ氏は記者団の取材に「75カ国以上」が貿易問題解決のために交渉に動き、報復措置を取らなかったためだと説明。金融市場の混乱で「人々が不安になっていた。柔軟性を持つべきだ」と語った。停止期間に各国・地域との交渉に応じる方針で「中国も含めてどの国とも合意できるだろう」と自信を示した。

 ベセント財務長官によると、日本も対象となっている自動車や鉄鋼、アルミニウムへの25%は維持される。