ハピネスアリーナ初試合 選手躍動、ファン歓喜! 長崎ヴェルカ、新本拠地で琉球に惜敗

2024/09/15 [10:56] 公開

大勢の観客の前で豪快なダンクシュートを決める長崎ヴェルカのブラントリー。天井からつり下げた大型ビジョンにはリプレーや選手の情報などが映し出された=ハピネスアリーナ

大勢の観客の前で豪快なダンクシュートを決める長崎ヴェルカのブラントリー。天井からつり下げた大型ビジョンにはリプレーや選手の情報などが映し出された=ハピネスアリーナ

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今季から長崎ヴェルカの本拠地となるハピネスアリーナ(長崎市)で行われた初めての試合。選手たちは真新しいコート上で躍動し、スタンドを埋めたファンはハイレベルなプレーを存分に楽しんだ。
 10月14日にグランドオープンを迎える大型複合施設、長崎スタジアムシティ。開業を前にハピネスアリーナで14日、バスケットボール男子Bリーグ1部(B1)の長崎ヴェルカ-琉球ゴールデンキングスのプレシーズンマッチが行われた。試合は79-78で琉球に軍配が上がったが、5227人が詰め掛けたアリーナは大歓声に包まれた。
 琉球は昨季の西地区2位で、年間王者を決めるチャンピオンシップで準優勝したチーム。迎え撃つヴェルカは日本代表の川真田をはじめ、松本、スミス、山口、ブラントリーがスタメンでコートに立った。
 先にペースをつかんだのはヴェルカ。序盤からゴール下の攻防で優位に立ち、髙比良、山口らの体を張ったリバウンド、川真田のブロックショットなどから、持ち味の波状攻撃を仕掛けた。第1クオーターだけで23-4と大きくリードすると、第2クオーターもエドゥ、狩俣の3点シュートなどで着実に加点。45-25で前半を折り返した。
 後半は一転、琉球のペースに。ヴェルカは第3クオーター2分から連続10失点した。早い段階からファウルがかさみ、フリースローなどから得点を許した。58-56と点差を詰められて入った第4クオーターはリードが目まぐるしく入れ替わる展開。ヴェルカは75-78の残り30秒に髙比良の3点シュートで同点に追い付いたが、残り2秒でフリースローを決められ、1点差で敗れた。
 ヴェルカは21日に始まる天皇杯全日本選手権2次ラウンドを経て、10月4日にハピネスアリーナでSR渋谷とのB1開幕戦に臨む。マオール監督は「自分たちには可能性があることは間違いない。日々の努力を継続し、熱いファンのためにも結果で恩返しをしないといけない」と意気込んでいた。