プリンセス駅伝 長崎県勢・十八親和銀18位、メモリード22位 全日本切符は獲得できず

2024/10/21 [12:00] 公開

18位でゴールする十八親和銀行のアンカー古本=宗像ユリックス前

18位でゴールする十八親和銀行のアンカー古本=宗像ユリックス前

  • 18位でゴールする十八親和銀行のアンカー古本=宗像ユリックス前
  • レース後、応援団に結果を報告するメモリードのメンバー=宗像ユリックス
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第10回全日本実業団対抗女子駅伝予選会「プリンセス駅伝」は20日、福岡県宗像市の宗像ユリックス発着コース(6区間42・195キロ)に30チームが出場して行われ、ユニクロが2時間19分16秒で初優勝した。長崎県勢は十八親和銀行が2時間24分6秒で18位、メモリードは2時間24分56秒で22位。いずれも16枠の全日本実業団対抗女子駅伝「クイーンズ駅伝」(11月24日・宮城)出場権は獲得できなかった。
 ユニクロは1区川口が11位でスタートすると、2区でパリ五輪1500メートル代表の後藤が区間賞の走りで4位まで順位を上げ、4区オマレで首位に立った。その後は後続に追い上げられながらも、2位の三井住友海上に7秒差をつけてゴールした。
 十八親和銀行は17位でたすきを受けた3区藤丸が3人抜きの好走で14位まで浮上したが、以降は徐々に順位を落とした。5区明石の区間12位はあったものの、8年ぶりの全日本切符には届かなかった。メモリードも3区永友が区間16位、6区大久保が区間11位の好走を見せたが、全日本出場ラインに絡むことはできなかった。

◎十八親和銀 「今の力は出し切れた」

 8年ぶりの全日本切符獲得を目指した十八親和銀行は2時間24分6秒で18位。吉井監督は「よく走ってくれた。今の力は出し切れた」と悔しさを隠しながら言葉をつないだ。
 主将の1区光垣が全日本切符圏内の15位で発進。17位でたすきを受けた3区藤丸もエース区間の10・7キロを区間14位で走り、14位まで順位を上げた。その後は徐々に順位を落としたものの、5区明石は積極的に前を追い、16位のチームとの差を詰めるなど、一人一人が存在感を発揮した。
 今大会は6人中2人が初の駅伝だった。全日本出場はならなかったが「若手に経験を積ませることができた」(吉井監督)。入社2年目で初めて駅伝に出走した2区平岡は「会社の人がたくさん応援にきてくれた。次は結果を残したい」。昨年はメンバー外だったアンカー古本は「故障せずに練習を積んで、粘り強さとスピードを付ける。来年こそクイーンズ駅伝に行く」と巻き返しを誓っていた。

◎メモリード 悔しい過去最高順位

 創部10年目のメモリードは昨年の27位を上回る22位でゴール。タイムも2時間24分56秒と過去最高を記録したが、小田監督は「難しい。今年はクイーンズ駅伝を狙っていた」と険しい表情でレースを振り返った。
 今春加入した中距離ランナーの康本を1区に起用。「区間1桁」を目標に長距離練習に取り組んできた27歳は、区間19位で流れをつくった。小田監督も「しっかり走ってくれた」と一定評価したが、康本自身は「悔しい。来年はリベンジしたい」と納得できなかった様子だった。
 粘り強さを発揮したのは、2年連続で10・7キロの3区を任された39歳の永友。「応援がいっぱいいて、自分の走りを楽しめた」と昨年のタイムを1分20秒以上更新して3人を抜き、チームに勢いをつけた。小田監督は「クイーンズ駅伝に行ける可能性を感じた。戦力を強化していく」と1年後を見据えていた。