【ソウル共同】韓国の革新系最大野党「共に民主党」の李在明前代表は10日、映像メッセージを通じ、6月3日に実施される次期大統領選への立候補を正式表明した。李氏は現時点の支持率調査で大きくリードし、最有力候補と目されている。保守系与党「国民の力」の韓東勲前代表も10日出馬を表明。大統領選に向けた各党の動きが加速する。
李氏は外交・安全保障を巡り「韓米同盟、韓米日の協力関係はとても重要だ」と述べた。過去に歴史問題などで日本に厳しい発言を繰り返していたが、最近は大統領選をにらみ日米との協力姿勢を強調している。
李氏は「平凡な人たちが希望を抱き、幸せな人生を夢見ることができる世の中」を目指すと語り、経済格差の是正に取り組む考えを示した。11日に具体的な政策を発表する。映像は約10分間で、昨年12月に「非常戒厳」を宣言した尹錫悦前大統領の弾劾を求めて国会前に集まった市民らの姿も映した。
大統領選は尹氏が今月4日に戒厳令を巡り罷免されたことを受けて実施される。