長崎空港の旅客数、5年ぶり300万人台に…2024年度「需要が着実に回復」

長崎新聞 2025/04/29 [11:30] 公開

長崎空港(長崎県大村市)の2024年度の乗降旅客数が306万5040人に上り、新型コロナウイルス禍前の19年度以来5年ぶりに300万人台へ回復したことが28日、長崎空港ビルディング(同市)の調べで分かった。

 空港の旅客数は過去最高だった18年度に約326万9千人、19年度は約315万9千人を記録したが、新型コロナの感染が拡大した20年度は約88万9千人まで落ち込んでいた。24年度は23年度(約286万2千人)を20万人上回り、同社は「需要が着実に回復した1年となった」としている。

 国内線は約302万3千人(前年度比約16万5千人増)。羽田線の増便などが影響し、年間を通じて順調に推移した。国際線は約4万1千人(同約3万7千人増)。昨年10月の大韓航空によるソウル線の運航再開などがプラスに働いたとみられる。

 長崎空港は1975年、大村湾に浮かぶ箕島を埋め立てた世界初の海上空港として誕生。5月1日で開港50周年を迎える。