諫早で「平和のつどい」 講話や学習発表、市民ら思い新た 長崎

2024/08/11 [11:19] 公開

子どもたちの発表などがあった「平和のつどい」=諫早市社会福祉会館

子どもたちの発表などがあった「平和のつどい」=諫早市社会福祉会館

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平和な未来へ自分たちにできることを考える「平和のつどい」が9日夜、長崎県諫早市新道町の市社会福祉会館で開かれた。荒木登志男さん(85)=高来町=の戦争体験講話や子どもたちの平和学習発表、核廃絶を目指す高校生1万人署名活動実行委の活動報告などがあった。
 市と市人権教育研究会が、長崎原爆の日に合わせ5年ぶりに開催。約110人が参加した。
 湯江国民学校(現在の市立湯江小)1年生の時に終戦を迎えた荒木さんは米軍機による機銃掃射、自宅そばから見えた原爆のきのこ雲の様子、国家総動員体制に組み込まれた戦時下の暮らしについて講話。学校でも手りゅう弾を投げる訓練など「戦争の準備を子どもたちがやっていた」と振り返り、戦争の厳しい現実、悲惨さを語った。
 市立喜々津小からは1学期に4年生全体で取り組んだ平和学習について代表児童4人が発表。長崎原爆資料館などを訪れて学んだこと、感じたことを自分たちで作ったスライドを用いて紹介した。登壇した1人、田﨑友莉乃さん(9)は取材に「お年寄りになっても平和な世界でいられるよう、(自分の周りの)みんなと仲良くしたい」と話した。