「小中学校再編」保護者に説明 島原市教委が素案 有明地区を皮切りに

長崎新聞 2024/07/21 [11:06] 公開

有明地区の小中学校の保護者らを前に、同地区の小中再編基本計画の素案について説明する島原市教委の担当者(左)=島原市有明町、市有明総合文化会館

有明地区の小中学校の保護者らを前に、同地区の小中再編基本計画の素案について説明する島原市教委の担当者(左)=島原市有明町、市有明総合文化会館

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島原市教委は、市立小中学校の将来的な統廃合に向けた「再編基本計画素案」の保護者向け説明会を19日、有明地区を皮切りに始めた。8月には隣接する三会地区でも開き、年度内に全7地区で行う予定。
 素案は、少子化の急激な進行を受け、分校を含め15校ある小中学校を5校に集約する内容となっている。昨年作成し、これまで市内の自治会・町内会などに説明してきた。
 有明地区では現在、湯江小、大三東小、高野小と有明中の4校があり、素案では三会地区にある三会小本校・長貫分校や三会中とともに、現在の有明中所在地に設置する小中一貫の1校に集約するとされている。
 市有明総合文化会館であった説明会には、有明地区4校の保護者ら計約40人が出席。堀口達也教育長が「素案は決定した計画ではない。多くの意見をいただきながら素案から案、計画へと少しずつ進んでいきたい」と述べ、市教委の担当者が素案の内容を説明した。
 質疑応答もあり、統廃合の先行自治体で問題になっていることはとの保護者の質問に、市教委側は「スクールバスの維持や運転手の確保が課題。こうした問題をクリアしながら進んでいきたい」と答えた。