大阪・関西万博は13日、開幕まで2カ月となった。「並ばない万博」を掲げる日本国際博覧会協会(万博協会)は来場日時や各種イベント、パビリオンの観覧で事前予約制を導入。会場に向かうシャトルバスなどの交通の予約も本格化させている。ただインターネット上の手続きが煩雑だとの指摘が多く、前売り入場券の販売は苦戦が続いている。
開催地は大阪湾の人工島・夢洲。海で囲まれた万博会場は史上初で、直通の鉄道は1路線、主要道路も1ルートだけという制約がある。交通網や会場内の混雑を防ぐため、万博協会は来場を原則予約制とし、集客の時間帯や時期を平準化させたい考えだ。
イベント観覧やパビリオン入場の予約抽選申し込みは1月13日にスタートした。万博協会は開幕日に開かれる人気歌手Adoさんのライブや音楽ショーなどを皮切りに、開幕2カ月前の今月13日から結果通知を開始。予約不要の催しやパビリオンもある。
ただ、前売り入場券の販売枚数は、目標の1400万枚に対して5日時点で約774万枚にとどまっている。