出産後の母親がゆっくり休めるようにと、長崎市の助産師、青山衣里子さん(30)が、産後の母子のショートステイに特化した助産院を同市伊王島町2丁目に開業する準備を進めている。「産後はメンタルが不安定になり、育児の悩みも出てくる。母親が一日でもいいからリフレッシュできる場所にしたい」と思いを語る。
青山さんは1歳と4歳の男の子の母親。長男が産まれたのは2020年。新型コロナウイルスが拡大し始めた時期だった。産後に買い物へ行けず、「ママ友」とも交流できない日々。不安で眠れなくなり、食事がのどを通らなくなった。
助産師として、産後の母親に「周りに頼るように。無理しちゃだめよ」と助言してきたが、いざ自分のことになると、どうすればいいか分からなくなった。今でも、自分がつらかったことは覚えているが、子どもが小さいころのことは思い出せないという。
出産後に安心できる第三者が周りにいればと痛感した。助産師として産婦人科で働き続けることも考えたが、閉院や分娩(ぶんべん)の取り扱いをやめる産婦人科が多いこともあり、独立を決断した。
開業予定の施設名は「宿泊型産後ケアbebe(ベベ)」。施設で出産はできないが、産後の母親と生後6カ月までの乳児が平日4泊5日で宿泊できるようにする。長崎市によると、市が把握しているショートステイができる施設は市近郊に九つしかなく、珍しいという。
青山さんは「産婦人科でもショートステイを実施しているところもあるが、入院患者が多い時は人手が不足し、個々に時間をかけて向き合うことが難しい場合もある」と話す。
bebeでは利用者の要望に合わせた産後ケアをする予定。「沐浴(もくよく)のやり方など育児を学びたい人には一から教える。赤ちゃんと離れてゆっくりしたい人は、赤ちゃんを預かるので伊王島の海辺を散歩してきてもいい」
「子育ては何年たっても大変だが、産んで良かったと思えるお母さんが増えてほしい」という思いが根底にある。9月の開業を目指し、看護師や助産師、ヘルパーなどのスタッフを募集中。問い合わせはbebeのインスタグラムから。
青山さんは1歳と4歳の男の子の母親。長男が産まれたのは2020年。新型コロナウイルスが拡大し始めた時期だった。産後に買い物へ行けず、「ママ友」とも交流できない日々。不安で眠れなくなり、食事がのどを通らなくなった。
助産師として、産後の母親に「周りに頼るように。無理しちゃだめよ」と助言してきたが、いざ自分のことになると、どうすればいいか分からなくなった。今でも、自分がつらかったことは覚えているが、子どもが小さいころのことは思い出せないという。
出産後に安心できる第三者が周りにいればと痛感した。助産師として産婦人科で働き続けることも考えたが、閉院や分娩(ぶんべん)の取り扱いをやめる産婦人科が多いこともあり、独立を決断した。
開業予定の施設名は「宿泊型産後ケアbebe(ベベ)」。施設で出産はできないが、産後の母親と生後6カ月までの乳児が平日4泊5日で宿泊できるようにする。長崎市によると、市が把握しているショートステイができる施設は市近郊に九つしかなく、珍しいという。
青山さんは「産婦人科でもショートステイを実施しているところもあるが、入院患者が多い時は人手が不足し、個々に時間をかけて向き合うことが難しい場合もある」と話す。
bebeでは利用者の要望に合わせた産後ケアをする予定。「沐浴(もくよく)のやり方など育児を学びたい人には一から教える。赤ちゃんと離れてゆっくりしたい人は、赤ちゃんを預かるので伊王島の海辺を散歩してきてもいい」
「子育ては何年たっても大変だが、産んで良かったと思えるお母さんが増えてほしい」という思いが根底にある。9月の開業を目指し、看護師や助産師、ヘルパーなどのスタッフを募集中。問い合わせはbebeのインスタグラムから。