ロシアが「復活祭停戦」を宣言 30時間、ウクライナも同調

共同通信 2025/04/20 [05:36] 公開

19日、モスクワでロシア軍のゲラシモフ参謀総長(左)と会談するプーチン大統領(ロシア大統領府提供・タス=共同)

19日、モスクワでロシア軍のゲラシモフ参謀総長(左)と会談するプーチン大統領(ロシア大統領府提供・タス=共同)

  • 19日、モスクワでロシア軍のゲラシモフ参謀総長(左)と会談するプーチン大統領(ロシア大統領府提供・タス=共同)
  • ロシアのプーチン大統領(タス=共同)
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 【モスクワ、キーウ共同】ロシアのプーチン大統領は19日、ロシア軍のゲラシモフ参謀総長と会談し、20日の復活祭(イースター)に合わせ、モスクワ時間の19日午後6時(日本時間20日午前0時)から21日午前0時(同午前6時)までの30時間、ウクライナに対する全ての軍事行動を停止するよう命じた。

 ウクライナのゼレンスキー大統領は19日、ロシアが完全に攻撃を停止するならウクライナも応じると交流サイト(SNS)で表明。停戦が実現した場合は21日以降も続けるよう提案した。

 仲介する停戦交渉の難航に不満を募らせるトランプ米大統領は、関与断念をちらつかせて圧力を強めている。ゼレンスキー氏は「ロシアの真意が示される。30時間では真の信頼醸成には不十分」だと強調した。

 プーチン氏は「ウクライナ側の反応は、和平交渉をどれほど望み、参加する意思があるかどうかを示すことになる」と語った。

 プーチン氏は3月に合意したエネルギー施設に対する攻撃停止を巡っては、ウクライナ側から100回以上の違反があったと指摘した。