手筒花火・大たいまつ 披露へ 島原城築城400年 10月12日夜『江戸まつり』彩る

2024/09/28 [11:55] 公開

しまばら江戸まつりで披露される「手筒花火」(愛知県幸田町提供)

しまばら江戸まつりで披露される「手筒花火」(愛知県幸田町提供)

  • しまばら江戸まつりで披露される「手筒花火」(愛知県幸田町提供)
  • 大分県豊後高田市の若宮八幡神社秋季大祭で点灯される「大たいまつ」(同市提供)
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島原城築城400年を記念する「しまばら江戸まつり」(島原城築城400年記念事業実行委主催)が10月12、13の両日、長崎県島原市の島原城などで開かれる。12日夜に城周辺を練り歩く「たいまつ行列」では、江戸時代の島原藩ゆかりの姉妹都市・愛知県幸田町の「手筒花火」や、兄弟都市・大分県豊後高田市の「大たいまつ」が披露される。同実行委は「いずれも島原初お目見え。甲冑(かっちゅう)姿の武者による行列と共に楽しんでほしい」としている。

 市教委などによると、島原城は江戸幕府の外様大名で初代島原藩主となる松倉重政が、江戸時代初めの1618年から約7年かけ築城したとされる。同まつりは両日にわたり、天守閣広場での物産市、ステージイベントなどを展開。
 手筒花火は69年から島原藩主を務めた譜代の大名家、深溝(ふこうず)松平家の発祥地である幸田町の秋祭りで披露される伝統行事。長さ約34~84センチの竹筒に火薬を詰め、あげ手が筒を脇に抱え持って点火すると火花が吹き上がる。2017年から姉妹都市。
 豊後高田市は江戸期、島原藩の陣屋があった縁で1969年から兄弟都市。大たいまつは同市の若宮八幡神社秋季大祭のシンボルで、市中心部の桂川に立てられる。長さ約16メートル、重さ約5トン。同まつりでは約4分の1サイズの大たいまつが披露される。
 たいまつ行列は12日午後6時20分ごろ、島原駅前を出発。午後6時45分ごろ、県立島原商業高グラウンドで三州幸田芦谷煙火保存会会員による大小25本の手筒花火に出迎えられる。午後7時ごろ、島原城天守閣前に据え付けた大たいまつに火がともされ、雲仙市千々石町の観桜火宴(かんおうかえん)武者隊による火縄銃演武もある。
 問い合わせは同実行委事務局の島原市しまばら観光課(電0957・62・8019)。