武者のぼり 美麗で勇壮に 佐世保・川口家染工場

長崎新聞 2025/03/04 [11:00] 公開

子どもの健やかな成長を願って制作されている武者のぼり=佐世保市、川口家染工場

子どもの健やかな成長を願って制作されている武者のぼり=佐世保市、川口家染工場

大きい写真を見る
5月の端午の節句に向けて、佐世保市相浦町の川口家染工場では初節句を祝う「武者のぼり」(5月のぼり、節句のぼりとも)の制作が行われている。
 創業123年の歴史を誇る同社の伝統的染め物。白い布に型紙と肌色ののりを使って絵柄の下絵を描き、はけで染色。乾燥した後、のりを洗い流して絵柄を浮かび上がらせる。天日干しなどを経て、武者の顔を美麗に描き上げると完成。
 のぼりは最大で約7.5メートル。絵柄は約20種類あり、豊臣秀吉や川中島の戦いなどを描いた絵柄がある。4代目の川口直一郎社長(65)は「武者のぼりは子どもの健康を願う染め物。家族仲良く、健やかに育ってほしい」と話している。問い合わせは同社(電0956・47・2053)。