落雷事故、顧問ら注意報知らず 「学校に責任」、第三者委で調査

共同通信 2025/04/12 [18:04] 公開

奈良市の帝塚山学園のグラウンド=10日

奈良市の帝塚山学園のグラウンド=10日

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 奈良市の学校で部活動中の中高生6人が搬送された落雷事故で、中高を運営する学校法人「帝塚山学園」は12日、記者会見を開き、部活動の顧問の一部が事故当日の雷注意報を「認知していなかった」と明らかにした。学校に責任があるとし「急激な天候の変化で、事故を防ぎきれなかった」と釈明した。

 大阪管区気象台によると、事故があった10日は奈良県内に雷注意報を発表していた。学園は部活動によって状況が異なるとして、中止判断は一律とせず、顧問に委ねていたと説明。専門家を含む第三者委員会を設置し、事故原因を詳しく調べるとともに再発防止策を検討するとした。