子供の読書活動優秀実践、諫早から2団体表彰! とんぼ保育園と市立図書館 長崎

長崎新聞 2025/04/28 [11:10] 公開

絵本が並ぶ本棚の前で受賞を喜ぶ園児と職員=諫早市、とんぼ保育園

絵本が並ぶ本棚の前で受賞を喜ぶ園児と職員=諫早市、とんぼ保育園

  • 絵本が並ぶ本棚の前で受賞を喜ぶ園児と職員=諫早市、とんぼ保育園
  • 受賞を喜ぶ職員とボランティア=諌早市東小路町、市立諫早図書館
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本年度の「子供の読書活動優秀実践校・園・図書館・団体(個人)」に、長崎県諫早市から2団体が文部科学大臣の表彰を受けた。2団体は認定こども園「とんぼ保育園」(栄町、吉岡健園長)と諫早市立図書館(石山雅晴館長)。積極的に本を取り入れた教育、運営が評価された。
 とんぼ保育園は2021年4月、社会福祉法人「共栄福祉会」が市中心部の再開発ビル内に開設。玄関前に本棚を設け、読書担当職員を中心に積極的に絵本を活用する。公園や商店街などに出て、自然や社会との関わりを重視した園外活動も活発。担任が園児の発達段階に応じた絵本を選び、遊びや運動会などの行事に取り入れたり、園児の興味や関心に寄り添い、読み聞かせを行ったりしている。
 吉岡園長は「行政や関係機関、保護者の理解とともに、職員全員の努力のおかげ」と喜び、「変化が著しい社会の中で、読書は欠かせない存在。子どもたちができる限り早く運命的な1冊に出合い、自己を発揮しながら力強く生きるよう、職員とともに面白い世界をつくりたい」と語った。
 諫早市立図書館は01年に開館し、05年の市町合併後、7館・室を運営。児童図書コーナーをはじめ、ボランティア団体とともに「おはなし会」や乳児のブックスタートなどを通して、幼少期から本に親しみやすい環境を整える。同表彰は02年度以来、2回目。
 今月23日、東京都内で表彰式があり、同館は活動を紹介するポスターセッションにも出展。25日、同館で職員ら約25人を前に報告した石山館長は「職員、ボランティアなど皆さんでいただいた賞。サービスをどう充実させるか、みんなで考えたい」とあいさつ。諫早図書館利用者団体連絡協議会の中古賀葉子会長は「24団体のうち16団体が子どもに関わる活動。館内の温かい雰囲気が運営に生かされている」と述べた。
 文科省は特色ある子どもの読書実践活動を行う団体を毎年表彰。本年度は全国262団体(35園、136校、43図書館、46団体・2個人)。このほか本県では▽雲仙市立大正小▽佐世保市立世知原中▽よんでカピィー(新上五島町)-も受賞した。