【ローマ、ワシントン共同】イタリア治安当局は22日、バチカンのサンピエトロ広場で26日に執り行われるローマ教皇フランシスコの葬儀を前に、テロ対策の会議を開いた。葬儀には100以上の外交団が出席するほか、会場周辺には数十万人の信者らが訪れるとみられ、最大限の警戒を敷く方針を確認した。ANSA通信が報じた。
米政府は22日、トランプ大統領が葬儀に参列するため、25~26日の日程でローマを訪問すると発表した。2期目就任後初の外遊で、各国首脳との会談も予定している。
教皇の棺は23日午前、サンピエトロ大聖堂に移される。聖職者による儀式の後、25日まで信者らの弔問が可能になる。
葬儀には英仏独の首脳のほか、ウクライナのゼレンスキー大統領やスペイン国王フェリペ6世、国連のグテレス事務総長らも参列予定。イタリアメディアによると、バチカン市国周辺は飛行禁止区域に指定され、空軍の戦闘機も緊急事態に備えて待機している状態だ。
教皇の死を悼む集会は22日夜も開かれ、サンピエトロ広場に多くの信者が訪れた。