長崎、佐賀両県の55ロータリークラブ(RC)で組織する国際ロータリー第2740地区は、スリランカの女性自助グループの経済的な自立支援に動き出す。2024-25年度地区ガバナー、石坂和彦氏(大黒屋代表取締役会長)が今月下旬、現地を訪れ、女性グループが生産する洗濯用せっけんの原料となるココナツオイルを抽出するための3種類の機械を贈る。
インド洋に浮かぶ島国スリランカは人口約2200万人の国。公益財団法人ロータリー米山記念奨学会が募集したスリランカ出身の留学生が現在、大村RCの招きで大村市に滞在しているなどの縁がある。昨年5月の事前調査を経て、24-25年度の地区重点事業に国際職業奉仕プロジェクトを掲げ、スリランカの女性自助グループ「ディリ・ララナ」への支援を決めた。
ディリ・ララナは1991年に設立。会員は約6千人とされ、コロンボを中心に貧困からの脱出を目指して活動。自動洗濯機の普及率が低く、手で洗濯する人が多いため、2020年以降のコロナ禍をきっかけに、会員世帯向けの洗濯用せっけん作りを始めた。
しかし、せっけん製造に長(た)けた人が限られ、1日当たりの生産は最大75個。需要が供給を上回っていることから、生産性向上の必要性が事前調査で判明した。
ココナツオイルは外部業者から仕入れているため、石坂ガバナーがココナツの乾燥、圧搾、砕くための機械3台をディリ・ララナに贈り、持続可能な地域経済の活性化をサポートする。ココナツオイルを自家生産することで高品質のせっけんを安定的に製造できるほか、会員の雇用機会の拡大と収入増加が見込まれ、将来的にはボディーソープの生産を目指す。
石坂ガバナーら訪問団6人は今月23日、コロンボで開かれる贈呈式に出席する。石坂ガバナーは「ロータリーが目指す職業奉仕を通した国際支援。寄贈にとどまらず、今後も職業研修や商品化支援など日本とスリランカの息の長い交流活動に育てたい」と話した。
インド洋に浮かぶ島国スリランカは人口約2200万人の国。公益財団法人ロータリー米山記念奨学会が募集したスリランカ出身の留学生が現在、大村RCの招きで大村市に滞在しているなどの縁がある。昨年5月の事前調査を経て、24-25年度の地区重点事業に国際職業奉仕プロジェクトを掲げ、スリランカの女性自助グループ「ディリ・ララナ」への支援を決めた。
ディリ・ララナは1991年に設立。会員は約6千人とされ、コロンボを中心に貧困からの脱出を目指して活動。自動洗濯機の普及率が低く、手で洗濯する人が多いため、2020年以降のコロナ禍をきっかけに、会員世帯向けの洗濯用せっけん作りを始めた。
しかし、せっけん製造に長(た)けた人が限られ、1日当たりの生産は最大75個。需要が供給を上回っていることから、生産性向上の必要性が事前調査で判明した。
ココナツオイルは外部業者から仕入れているため、石坂ガバナーがココナツの乾燥、圧搾、砕くための機械3台をディリ・ララナに贈り、持続可能な地域経済の活性化をサポートする。ココナツオイルを自家生産することで高品質のせっけんを安定的に製造できるほか、会員の雇用機会の拡大と収入増加が見込まれ、将来的にはボディーソープの生産を目指す。
石坂ガバナーら訪問団6人は今月23日、コロンボで開かれる贈呈式に出席する。石坂ガバナーは「ロータリーが目指す職業奉仕を通した国際支援。寄贈にとどまらず、今後も職業研修や商品化支援など日本とスリランカの息の長い交流活動に育てたい」と話した。