教職の魅力化作戦会議 外部人材参画など例示 長崎県教委が提言中間まとめ

2024/09/11 [11:20] 公開

長崎県教育に対する提言の中間まとめについて協議した会議=県庁

長崎県教育に対する提言の中間まとめについて協議した会議=県庁

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長崎県教委は10日、教職員の働き方を見直し、仕事の魅力を高める取り組みを推進する「教職の魅力化作戦会議」(座長・木村国広長崎大教育学部・大学院教育学研究科教授)の本年度2回目の会合を開いた。子どもたちの豊かな学びと成長を実現するための教員の働き方改革などを盛り込んだ提言の中間まとめを発表した。これを踏まえ、年度内に改めて提言案を示し、来年度から実行に移す予定。
 中間まとめの柱は(1)教員の働き方改革の趣旨、教職のやりがいや魅力を社会に発信する(2)業務削減や効率化などによる教員の負担軽減および持続可能な人材の確保を図る(3)地域・企業などの知見や人材を活用し、学校・教員の役割の再構築を図る-。
 中間まとめでは、ボランティアや企業など外部の人材が参画した授業や行事、地域住民や保護者でつくる学校運営協議会を設置する「コミュニティ・スクール」推進などの取り組み例も示した。
 本県教育の「ありたい姿」は、家庭や地域、企業なども教育を支え、社会全体で子どもを共に育てる状態とした。
 同会議は金融機関や有識者、PTAなど12人で構成。委員からは、現場の教員に対する発信や、実行に移す中でのチェックポイントの設定などを求める声が上がった。