珍鳥ヤツガシラ飛来 冠羽が特徴 波佐見・中尾山

長崎新聞 2024/07/21 [10:46] 公開

庭に舞い降りたヤツガシラ。飛び立つ前で冠羽は閉じている=波佐見町中尾郷(藤田さん提供)

庭に舞い降りたヤツガシラ。飛び立つ前で冠羽は閉じている=波佐見町中尾郷(藤田さん提供)

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頭にある大きな冠羽が特徴の渡り鳥「ヤツガシラ」が16日、長崎県東彼波佐見町中尾郷に飛来。同郷の自営業、藤田明美さん(61)は自宅の庭で撮影した。
 ヤツガシラは体長25センチ程度。県内では北に向かう春の渡りでの目撃例が多い。藤田さんは同日午後4時ごろ、屋内で聞き慣れぬ低音の鳴き声に気づき、外を見ると不思議な鳥が羽を休めていた。冠羽を広げた後、飛び立ったという。「陶郷・中尾山に幸運を持ってきた」と喜んでいた。
 日本鳥類保護連盟の村田孝道専門委員(長崎市)は「姿形も面白い珍鳥のため、見たい愛好家は多い。自宅で見られたのはラッキー」と話した。