人口減少と少子化を背景に来年春、諫早市立長里、遠竹両小が小長井小に統合される同市小長井町。子どもたちの心に残る思い出を贈ろうと、地元有志グループが23日に開くイベント「こなフェス」で、係留した気球上から古里の景色を見てもらう。クラウドファンディングで費用を募ったところ、わずか5日で目標を達成。これを弾みに、人気のフルーツバス停などをデザインした「小長井オリジナル熱気球」の制作を目指している。
グループは「こながい町おこし隊」。町内で水産業を営む植木勇次さん(42)とウェブデザイナー、西崎豊さん(42)が2022年5月から活動を始めた。
同町の人口は1955年の8509人をピークに減少し、今年10月1日現在、4421人。2021年施行の新過疎法で人口減少率などが該当し、過疎地域に指定された。危機感が広がる一方で、有利な財政支援策を活用した移住者増加などが期待されている。
西崎さんは22年2月、福岡県からUターンし、さびれゆく古里にショックを受けた。「昔はみんな顔見知りで楽しかった。今は大きなイベントもなく、町外に出た子どもたちが戻って来たいと思える町だろうか?」。同級生の植木さんと酒を酌み交わし「それなら自分たちで町を面白くしよう」と意気投合した。
活動開始から2年余り、メンバーは30代から40代までの10人に増えた。JR小長井駅に停車する観光列車「ふたつ星4047」へのおもてなし、盆踊り大会「こなイト」などを企画。昨年12月、音楽やスカイランタンを楽しめるイベント「こなフェス」は1日で約3千人が集まり、メンバーは手応えを感じた。
第2回こなフェスは11月23日午前11時半から、小長井町民グラウンドで開く。気球体験は午後2時半開始。子どもだけでなく、一般参加者も“非日常”の景色を満喫できる(天候次第で中止か変更あり)。
町おこし隊が制作を目指すオリジナル熱気球の募金目標は150万円。一口2千円から。寄付額に応じて町特産品やオリジナルグッズを贈る。このほか、佐賀県との県境である立地を生かした住民参加型イベントも計画。「例えば県境をまたいで開く綱引き大会やグルメバトル。佐賀の人たちに協力を呼びかけ、小長井でしかできないことを実現させたい」と夢は膨らむ。
問い合わせは植木さん(電080・5248・5002)。
グループは「こながい町おこし隊」。町内で水産業を営む植木勇次さん(42)とウェブデザイナー、西崎豊さん(42)が2022年5月から活動を始めた。
同町の人口は1955年の8509人をピークに減少し、今年10月1日現在、4421人。2021年施行の新過疎法で人口減少率などが該当し、過疎地域に指定された。危機感が広がる一方で、有利な財政支援策を活用した移住者増加などが期待されている。
西崎さんは22年2月、福岡県からUターンし、さびれゆく古里にショックを受けた。「昔はみんな顔見知りで楽しかった。今は大きなイベントもなく、町外に出た子どもたちが戻って来たいと思える町だろうか?」。同級生の植木さんと酒を酌み交わし「それなら自分たちで町を面白くしよう」と意気投合した。
活動開始から2年余り、メンバーは30代から40代までの10人に増えた。JR小長井駅に停車する観光列車「ふたつ星4047」へのおもてなし、盆踊り大会「こなイト」などを企画。昨年12月、音楽やスカイランタンを楽しめるイベント「こなフェス」は1日で約3千人が集まり、メンバーは手応えを感じた。
第2回こなフェスは11月23日午前11時半から、小長井町民グラウンドで開く。気球体験は午後2時半開始。子どもだけでなく、一般参加者も“非日常”の景色を満喫できる(天候次第で中止か変更あり)。
町おこし隊が制作を目指すオリジナル熱気球の募金目標は150万円。一口2千円から。寄付額に応じて町特産品やオリジナルグッズを贈る。このほか、佐賀県との県境である立地を生かした住民参加型イベントも計画。「例えば県境をまたいで開く綱引き大会やグルメバトル。佐賀の人たちに協力を呼びかけ、小長井でしかできないことを実現させたい」と夢は膨らむ。
問い合わせは植木さん(電080・5248・5002)。