全国高文連将棋新人大会 男女186人、ハイレベルな対局 深浦九段の解説も 長崎県初

2025/02/03 [12:23] 公開

予選リーグで熱戦を繰り広げる青雲高の南野さん(左)ら=県立総合体育館メインアリーナ

予選リーグで熱戦を繰り広げる青雲高の南野さん(左)ら=県立総合体育館メインアリーナ

  • 予選リーグで熱戦を繰り広げる青雲高の南野さん(左)ら=県立総合体育館メインアリーナ
  • 男子決勝戦を振り返る(右から)深浦九段、優勝した邊土名さん、準優勝の平山里樹さん(千葉県・千葉英和高1年)、柵木四段
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高校生棋士日本一をかけて競う「第33回全国高等学校文化連盟将棋新人大会」が1月31日、2月1日の両日、長崎市油木町の県立総合体育館で行われた。長崎県では初開催。都道府県を代表し、男子個人戦に96人、女子個人戦に90人が出場し、ハイレベルな戦いを繰り広げた。
 男子は邊土名朝陽さん(沖縄県立那覇国際高2年)、女子は末政利緒さん(神奈川県・桐光学園高1年)が優勝を果たした。
 開催県の本県は男女各3人が出場。女子の南野有佑佳さん(青雲高2年)が予選リーグを3勝1敗で突破したが、決勝トーナメント1回戦で敗れた。高校生になって将棋を始めたという南野さんは「昨年夏の全国大会では1勝もできなかったので、今回決勝に進めてうれしい」と笑顔で話した。他の5人は予選突破はならなかった。
 プロ棋士の深浦康市九段(佐世保市出身)、柵木幹太四段、熊本県立済々黌高3年の松下舞琳女流初段の3人が招かれ、決勝トーナメントとほぼ同時進行で生徒と指導対局した。最終日の男子決勝では深浦九段ら3人による大盤解説もあり、約120人が次の一手を予想しながら大盤に熱い視線を注いだ。
 閉会式で深浦九段は「選手が感想戦をしっかりやっていた。敗因は何かと探求心を持つことが次の成功の秘訣(ひけつ)になる」と講評した。
 大会は県内高校の将棋部顧問や生徒、日本将棋連盟県支部連合会員、長崎大将棋部の学生ら約50人が運営などに関わった。