天理大付属天理参考館(奈良県天理市)は15日、モンゴル帝国初代皇帝チンギスハンの男系子孫約1万2千人の名前を記した大型の円形家系図を報道陣に公開した。調査に当たった梅谷昭範学芸員は「世界史上の重要人物に関わる第一級の史料。直接目にしてスケールの大きさを感じてほしい」と話した。今月16日から6月2日まで開催される企画展で展示している。
参考館によると、家系図は1905年製で、木綿の布10枚をつなぎ合わせて作られており、最大直径は約5・6メートル。チンギスハンの子孫で17世紀ごろにモンゴル南東部の土地を治めたショロイの名から始まり、計14世代分の名前が記されている。