全国136都市ランキングで52位に後退した長崎市の6分野87指標データを、元日銀長崎支店長で市政策顧問(経済再生担当)を務める平家達史氏=長崎自動車取締役=に評価してもらった。
-全体の印象は。
経済の弱さが目立つ。お金を稼げていない実態がうかがえる。県央には半導体関連の企業進出が増えたが、長崎市はその特長をもっと伸ばすべきだ。例えば造船や洋上風力、カーボンニュートラルポート、水産といった海洋都市ならではの産業。医療も。観光は韓国との定期国際線が復活した今がチャンスだ。
女性1人が産む推定人数の指標「合計特殊出生率」は60位。若者が流出し、高齢化が進んでいる。若者が活躍できる場をつくるか、地域外から来てもらうか、いずれにしても稼げる地域にしなければ人は集まらない。
-全国と比べ新規住宅供給が少なく、空き家率が高い、と指標が示している。
「居住環境の満足度」も107位。なにせ家賃が高い。マンション価格も高騰している。下げるには空き室が目立つオフィスビルを住居用に転用するのも一案。「ビルを所有する個別企業の支援はできない」と補助や規制緩和に後ろ向きな話を聞くが、それくらい思い切った施策が求められる。
-文化・交流分野は上位を維持している。
「文化・歴史・伝統への接触機会」など観光面が評価された。ただ「休日の人の多さ」は89位といまひとつ。人口減少が主因であろうが、まずは交流人口でカバーするしかない。
外国人観光客をさらに呼び込みたい。定期国際便の拡充に加え、長崎港のカーボンニュートラルポート構想にも期待したい。これからは環境意識が高く、消費単価も高い欧米人客層が多いクルーズ船会社に寄港先として選んでもらわなければならない。再生可能エネルギー由来の陸上電力供給機能を導入すれば、他港に対しアドバンテージとなるだろう。
-交通・アクセス分野は少し改善した。
西九州新幹線は開業したが、やはり博多まで全線フル規格化が求められる。自転車が使いづらいのは坂の町ゆえ仕方ないとしても、空港アクセスは改善の余地がある。例えば、西彼長与町から大村湾を渡る橋を架け、市北部から市中心部までの道路も整備するくらいの大胆な発想が欲しい。北部方面の渋滞対策としても有効だろう。
-全体の印象は。
経済の弱さが目立つ。お金を稼げていない実態がうかがえる。県央には半導体関連の企業進出が増えたが、長崎市はその特長をもっと伸ばすべきだ。例えば造船や洋上風力、カーボンニュートラルポート、水産といった海洋都市ならではの産業。医療も。観光は韓国との定期国際線が復活した今がチャンスだ。
女性1人が産む推定人数の指標「合計特殊出生率」は60位。若者が流出し、高齢化が進んでいる。若者が活躍できる場をつくるか、地域外から来てもらうか、いずれにしても稼げる地域にしなければ人は集まらない。
-全国と比べ新規住宅供給が少なく、空き家率が高い、と指標が示している。
「居住環境の満足度」も107位。なにせ家賃が高い。マンション価格も高騰している。下げるには空き室が目立つオフィスビルを住居用に転用するのも一案。「ビルを所有する個別企業の支援はできない」と補助や規制緩和に後ろ向きな話を聞くが、それくらい思い切った施策が求められる。
-文化・交流分野は上位を維持している。
「文化・歴史・伝統への接触機会」など観光面が評価された。ただ「休日の人の多さ」は89位といまひとつ。人口減少が主因であろうが、まずは交流人口でカバーするしかない。
外国人観光客をさらに呼び込みたい。定期国際便の拡充に加え、長崎港のカーボンニュートラルポート構想にも期待したい。これからは環境意識が高く、消費単価も高い欧米人客層が多いクルーズ船会社に寄港先として選んでもらわなければならない。再生可能エネルギー由来の陸上電力供給機能を導入すれば、他港に対しアドバンテージとなるだろう。
-交通・アクセス分野は少し改善した。
西九州新幹線は開業したが、やはり博多まで全線フル規格化が求められる。自転車が使いづらいのは坂の町ゆえ仕方ないとしても、空港アクセスは改善の余地がある。例えば、西彼長与町から大村湾を渡る橋を架け、市北部から市中心部までの道路も整備するくらいの大胆な発想が欲しい。北部方面の渋滞対策としても有効だろう。