米投資ファンドのダルトン・インベストメンツが、フジテレビの親会社フジ・メディア・ホールディングス(HD)に株主提案をすることが15日、分かった。SBIホールディングスの北尾吉孝会長兼社長らを取締役に選任するよう求める。関係者によると、北尾氏は17日にも記者会見を開く方向で準備している。
ダルトンは今年1月時点でフジHD株の7%超を保有している。今月にはフジHDの金光修社長らが取締役に留任する同社の方針を批判し、再考を求めるコメントを発表していた。6月に開かれる予定の株主総会では、ファンドが提案する取締役候補が株主の賛意をどの程度集められるかが焦点になる見通しだ。
北尾氏は、実業家の堀江貴文氏が率いた旧ライブドアがニッポン放送の経営権を巡って2005年にフジテレビと争った際、フジ側に友好的な「ホワイトナイト(白馬の騎士)」として対立の解消に関わったことで知られる。