2023年の宿泊客、長崎県内は732万人 3年連続で回復…イベント再開など奏功

2024/09/20 [11:10] 公開

長崎県内の延べ宿泊客数

長崎県内の延べ宿泊客数

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長崎県がまとめた2023年観光統計によると、県内の延べ宿泊客数は前年比100万人(15・9%)増の732万人だった。増加は3年連続。新型コロナウイルスの感染症法上の位置付けが5類に移行し、行動制限の解除や全国旅行支援の効果が出たほか、各地のイベント再開も奏功した。県は「コロナ禍前の水準には戻っていないが、大きく回復した」とみている。
 県内の観光客延べ数は16・3%増の2935万人。このうち日帰り客は14・6%増の1612万人。長崎ランタンフェスティバルやYOSAKOIさせぼ祭りなど大型イベントの集客数が増加し、各地域の催しも再開したため、多くの主要観光施設で利用者が前年を上回った。
 外国人延べ宿泊客数は379・8%増の54万5千人。大幅な回復を見せたが、コロナ禍前と比較すると7割弱にとどまった。
 観光客延べ宿泊客数を地域別にみると、前年比で最も多く増加したのは「長崎・西彼」で39万8千人増。「佐世保・西海・東彼・北松」27万9千人増、「島原半島」14万3千人増が続いた。
 観光消費額は29・4%増の3535億円。宿泊客の平均は5・6%増の3万6031円、日帰り客は14%増の8740円と、いずれも前年を上回り過去最高となった。
 県観光振興課は「インバウンド(訪日客)やリピーターの対策も重要。引き続きコンテンツの磨き上げに努める」としている。