「湯道貢献賞」に長崎・雲仙市 湯道の精神や理念を体現 温泉での町づくり評価

2024/09/23 [11:00] 公開

小浜温泉源泉かけ流しの浴場「脇浜温泉浴場」(通称・おたっしゃん湯)=長崎県雲仙市小浜町

小浜温泉源泉かけ流しの浴場「脇浜温泉浴場」(通称・おたっしゃん湯)=長崎県雲仙市小浜町

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一般社団法人湯道文化振興会は、入浴に関する文化的な取り組みを表彰する第3回「湯道文化賞」の「湯道貢献賞」に長崎県雲仙市を選んだ。11月3日午後1時から、同市小浜町の雲仙観光ホテルで授賞式とシンポジウムが開かれる。
 「湯道」は、日本の習慣である入浴を文化に昇華させようと、放送作家の小山薫堂さんが提唱。振興会を2020年に設立した。湯道文化賞は22年に創設。今年は小山さんら5人が受賞者5組を決定し、大賞の湯道文化賞に草津温泉を選んだ。
 湯道貢献賞は、湯道の精神や理念を体現している個人・団体が対象。雲仙市は、共同浴場の運営や温泉の蒸気を利用した蒸し釜料理などに温泉を活用。湯と共に生きる暮らしを体現し、風呂文化を世界に発信しようとしている点などが評価された。
 授賞式は初めて公開。シンポジウムの「湯道未来会議」は「湯を活(い)かしたまちづくり」がテーマ。小山さんや雲仙観光局の山下浩一代表理事、草津温泉女将会「湯の華会」の黒岩智絵子会長らが登壇予定。参加無料。10月31日までにQRコードか専用電話(電095・893・5566)で申し込む。先着100人。
 授賞式に合わせ、雲仙市は11月2~4日、市内でイベント「湯道文化祭」を開く。約40店舗が参加するスタンプラリーなどを企画。問い合わせは市政策企画課(電0957・47・7709)。