連覇と3連続メダル挑む パリ五輪 柔道・永瀬 今大会唯一の長崎県出身選手

2024/07/30 [10:20] 公開

今大会唯一の長崎県出身選手、柔道男子81キロ級の永瀬貴規(旭化成)=長崎市出身=は30日に本番を迎える。2016年リオデジャネイロ大会で銅メダル、21年東京大会で金メダルを手にした実力者が、連覇と3大会連続表彰台の偉業に挑む。
 世界ランキング8位の永瀬は初戦の2回戦で同66位のアライン(ウルグアイ)、順当なら3回戦で同11位のヴェダト(トルコ)と戦う。同1位のカス(ベルギー)とぶつかる公算が大きい準々決勝がヤマ場となる。
 精鋭ぞろいの日本柔道勢にとって今大会は波乱続きだ。28日の女子52キロ級で阿部詩(パーク24)がメダルを逃し、27日の男子60キロ級は永山竜樹(SBC湘南美容クリニック)が疑惑の判定で銅メダルにとどまった。一瞬の隙が命取りになり得る中、日本選手団副団長で00年シドニー大会金メダリストの井上康生氏は「リオ、東京を知っている点は大きい」と永瀬の豊富な経験に信頼を寄せる。
 25日に羽田空港を出発し、現地で最終調整を済ませた永瀬。30歳のベテランが満を持して集大成の畳に立つ。