長崎市の繁華街、浜町の一角にあるカフェ「From1」。同市のNPO法人「心澄(しんじょう)」(宮本鷹明理事長)が運営する。店員は虐待やひきこもりなどを経験した20、30代の男女8人。「外の人とつながるちょうどいい場所」「ここでできる経験はかけがえのないもの」。そう話す8人は、より自主的に運営しようと、心澄から業務を受託する任意団体「From1運営の会」を発足させた。
「From1」は昨年1月、不登校やひきこもりに悩む若者など、生きづらさを抱える人を支援する心澄が、児童養護施設や里親家庭で育った「社会的養護」経験者らの「居場所」に併設する形でオープン。宮本理事長は「多様な人たちが気軽に立ち寄れ、人と人とが出会える場をつくりたかった」とその狙いを語る。
「みんなで、一から手作りしていく」。そうした思いを込めたカフェは週3日の営業で、店員の8人は接客やドリンク作りなど交代で担当。学生時代からひきこもり傾向だった本山雄一さん(31)は「これから先どうしようと悩んでいた。実践的に活動でき、1年間できたのは自信にもなった」と話す。
8人は心澄が運営する就労継続支援B型事業所の利用者でもある。カフェの計画が持ち上がる中で、店員に手を挙げた。同事業所でコーヒーや軽食の移動販売などを手がけた経験がカフェ運営に生かされている。
虐待の経験から対人関係でトラウマ(心的外傷)を抱えるミサキさん(25)=仮名=は「心澄以外の人と関わりを持つ」ため店員として参加。さまざまな客が訪れるが「まだ一度も嫌だと思ったことはない。楽しめている自分は想像できなかった」と語る。
ハナさん(36)=同=はカフェがオープンした当初、対人関係のトラウマから1人で公共交通機関に乗ることができなかった。心澄のスタッフが同行していたが、今では1人で乗車できるように。「家と病院と心澄にしかいれない人間だと思っていた。今は働くって楽しい、こういうことをしている自分がうれしい」と充実感をかみしめる。
任意団体設立は「より自分たちで考え、運営する形にできないか」と心澄スタッフが提案。昨年夏ごろから8人とミーティングを重ねた。同12月に設立総会を開き、自分たちで考えた規約を承認。今年1月から「運営の会」がカフェ運営の業務を心澄から受託し、報告書と請求書を毎月提出する形になった。
副代表になった本山さんは「自分たちがやれる範囲が広がり、責任も増した。個人的には営業日も増やしたい。来てくれた人にとって居心地の良い場所にできれば」と抱負を語った。
「From1」は昨年1月、不登校やひきこもりに悩む若者など、生きづらさを抱える人を支援する心澄が、児童養護施設や里親家庭で育った「社会的養護」経験者らの「居場所」に併設する形でオープン。宮本理事長は「多様な人たちが気軽に立ち寄れ、人と人とが出会える場をつくりたかった」とその狙いを語る。
「みんなで、一から手作りしていく」。そうした思いを込めたカフェは週3日の営業で、店員の8人は接客やドリンク作りなど交代で担当。学生時代からひきこもり傾向だった本山雄一さん(31)は「これから先どうしようと悩んでいた。実践的に活動でき、1年間できたのは自信にもなった」と話す。
8人は心澄が運営する就労継続支援B型事業所の利用者でもある。カフェの計画が持ち上がる中で、店員に手を挙げた。同事業所でコーヒーや軽食の移動販売などを手がけた経験がカフェ運営に生かされている。
虐待の経験から対人関係でトラウマ(心的外傷)を抱えるミサキさん(25)=仮名=は「心澄以外の人と関わりを持つ」ため店員として参加。さまざまな客が訪れるが「まだ一度も嫌だと思ったことはない。楽しめている自分は想像できなかった」と語る。
ハナさん(36)=同=はカフェがオープンした当初、対人関係のトラウマから1人で公共交通機関に乗ることができなかった。心澄のスタッフが同行していたが、今では1人で乗車できるように。「家と病院と心澄にしかいれない人間だと思っていた。今は働くって楽しい、こういうことをしている自分がうれしい」と充実感をかみしめる。
任意団体設立は「より自分たちで考え、運営する形にできないか」と心澄スタッフが提案。昨年夏ごろから8人とミーティングを重ねた。同12月に設立総会を開き、自分たちで考えた規約を承認。今年1月から「運営の会」がカフェ運営の業務を心澄から受託し、報告書と請求書を毎月提出する形になった。
副代表になった本山さんは「自分たちがやれる範囲が広がり、責任も増した。個人的には営業日も増やしたい。来てくれた人にとって居心地の良い場所にできれば」と抱負を語った。