記念誌発行へ 原稿募集 長崎県平和運動センター被爆連 3月末まで

2025/02/24 [12:20] 公開

県平和運動センター被爆連がこれまでに発行した記念誌

県平和運動センター被爆連がこれまでに発行した記念誌

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長崎県平和運動センター被爆連は被爆80年の節目に合わせ、記念誌「グラウンド・ゼロからの再生」第3号を発行する。被爆の実相を後世に伝え、核兵器廃絶を実現するため、被爆者の生の声や若い世代の思いをつづった原稿を募集している。締め切りは3月末。
 募集内容は被爆体験や戦争体験、戦時中・戦後の暮らしのほか、平和運動や平和教育への取り組みなど。次世代に伝えたいことや願いを含めて執筆する。2千字程度が目安。内容に関わる写真や絵を提供できる場合は添付する。8月9日の長崎原爆の日に合わせて発行する予定。
 記念誌は被爆60年に当たる2005年、被爆証言や被爆連の歩みをまとめた第1号を約千部発行。15年の被爆70年にも第2号を編集し、戦争体験者や被爆2、3世の提言も取り入れた。
 第3号を担当する川副忠子編集委員(81)=同センター被爆連事務局長=は「核兵器を二度と使ってはならないと警鐘を鳴らしたい」と意気込む。近年になり被爆体験を語り始めた被爆者の思いや平和活動に励む高校生の声などを新たに加える計画で、「後世に伝えるための資料的な役割」と位置付ける。
 問い合わせは同センター(電095・823・7281)。提出先は〒850-0037、長崎市金屋町9の3、県平和運動センター被爆連(メール ngs-heiwa@vesta.ocn.ne.jp)。