壱岐にモルック専用コート! フィンランド発祥のスポーツ「人の集まる場所に」 長崎

長崎新聞 2025/04/21 [11:40] 公開

入り口に鬼瓦が飾られたコートでモルックを楽しむ参加者=壱岐市郷ノ浦町

入り口に鬼瓦が飾られたコートでモルックを楽しむ参加者=壱岐市郷ノ浦町

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フィンランド発祥のスポーツ「モルック」が盛んな長崎県壱岐市に、専用野外コート「梅坂モルスタ」がお目見えした。カフェや宿泊施設、コワーキングスペースなどが入る「睦(むつみ)モクヨンビル」(郷ノ浦町)の敷地の一角に運営会社が整備した。

 モルックは、木の棒を投げて12本の木製のピンを倒し、その本数などで得た点数を競う。年齢などに関係なく楽しめるシンプルさが人気だ。

 壱岐では市総合型スポーツクラブ「カメリアSC」(鬼塚裕司代表理事)が、「壱岐をモルックの島に!」を合言葉に普及活動やイベントに取り組んでいる。今回、モルックの国内の“聖地”ともいわれる満願寺(兵庫県川西市)の若田等慧名誉住職から「壱岐はモルックの島」の認定を受け、コート入り口には同寺から譲り受けた鬼瓦が飾られた。

 12日にはコートのお披露目を記念してエキシビションマッチを開催。ジュニアからシニアまで島内のチームが熱戦を繰り広げ、完成を祝った。

 周辺の温泉施設や飲食店などを含め、地域の活性化につなげたいとの思いから、睦モクヨンビルや周辺施設の利用者には、レシートを提示すればモルックの道具を無料で貸し出す(コート、道具だけのレンタルは30分で千円)。ビルの松本隆之代表は「世代交流を通じて島の方が日常的に使い、人の集まる場所にしたい」と話した。