大阪・関西万博の公式キャラクター「ミャクミャク」が大人気だ。会場にある像の前は記念撮影する来場者で連日行列ができ、関連グッズも好評で飛ぶように売れている。奇抜なデザインに「不気味」との声もあったが、“万博の顔”として今や欠かせない存在になっている。
環状につなげた「赤い細胞」と「清い水」を表す青色の体を組み合わせたミャクミャク。「いろいろな形に姿を変えられる」のが特技で、今は人間の姿をまねているとの設定だ。
人工島・夢洲(大阪市)の会場は東西ゲート付近に高さ約4mのモニュメント像が設置されており、撮影を楽しむ来場者が列をなすのがおなじみの光景になっている。ミャクミャクと触れ合えたり、アニメを見たりできる「ミャクミャクハウス」もファンで混み合う。
「背筋がぞわっとする気持ち悪さが愛くるしい。かわいいと気づくのがみんな遅いわ」と神戸市の尭友理さん(51)。米国から訪れたアマンダ・ホフマンさん(44)は「最初は奇妙だと思ったが、動く姿を見るうちにチャーミングさに気づいた」と笑う。