佐世保市が公園再編、美崎が丘エリアでも…四つの機能に分類、「遊具型」から「休息型」へ変更も

長崎新聞 2025/04/15 [12:25] 公開

公園の四つの機能

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  • 公園の四つの機能
  • 「遊具」から「休息」に変更される美咲が丘第三公園=佐世保市大潟町
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公園機能に違いを持たせ、市民が利用しやすいように再編している長崎県佐世保市は本年度から、同市西部地区の美崎が丘エリアでも再編に乗り出す。昨年度から取り組んでいる市南部の卸本町陽光台エリアと同じくモデル地区に定め、エリア内の五つの公園の役割を再定義する。
 公園機能の再編は、施設の老朽化が進む中で既存公園を生かしながら生活の質を向上させる「ストック効果」を高める目的。昭和の高度成長期やその後の団地形成に伴い整備された公園は画一的な造りが多い。機能のすみ分けを図りつつ、老朽設備をリニューアルすることで“金太郎あめ公園”からの脱皮を目指す。
 再編は、遊具や広場があり、子どもから高齢者まで憩える「多機能」、キャッチボールなどができる「広場」、遊具に特化した「遊具」、ベンチなどでくつろげる「休息」の4型に分類する。
 美崎が丘エリアの再編は第一~第五公園が対象で、第三公園を「遊具」から「休息」に変更することが柱。第一公園の機能は「遊具」のままだが、新たにジャングルジムや幼児用遊具などを入れてリニューアルする。第二公園も「多機能」で変わらないが、ボール遊びができるルールを設ける予定。市民にアンケートを取るなどして決めた。
 市公園緑地課は「モデル地区での取り組みを進め、老朽施設が多い地区でも検討していきたい」としている。